研究内容

2次元電子系の電子相関
 薄膜金属リボン交差構造系の理論解析に向けて、まずその構成要素である薄膜金属リボンのモデルとして 2次元電子ガスを取りその解析をおこなった。
 この2次元電子ガスに対して乱雑位相近似を超えて、GW近似という電子間クーロン斥力の遮蔽を取り入れた近似を用いて、2次元電子ガスの準粒子のエネルギースペクトルを求めることができた。
 具体的にはrs=1.5の2次元電子ガスにおいて、電子の自己エネルギーを図1のように求めることができた。
 図1は電子の自己エネルギーの実部と虚部のエネルギー依存性である。自己エネルギーの実部はエネルギーの繰り込み量を示し、虚部はその準粒子の寿命の逆数を示す。

[1] K.Kondo and A.Ishibashi: Proc.The 6th RIES-Hokudai Symposium, pp.71-72 (2004).

[2] K.Kondo and A.Ishibashi: Jpn. J. Appl. Phys., Vol.45 pp.9137-9139 (2006).

[3] 近藤憲治:”ナノデバイスの現状と低次元電子ガスの理論的特性”,化学工業, Vol.59, pp.1-8 (2008).



> 任意ポテンシャルに閉じ込められた電子の電子密度計算に関して
> 準粒子の厳密なエネルギー計算に関して
> 量子十字構造素子のトランスポート理論に関して







図1:電子の自己エネルギー


図2:1電子スペクトラム関数

研究内容
・ トップダウン系とボトムアップの接続の基礎
・ 2次元電子系の電子相関
・ 準粒子の厳密なエネルギー計算
・ 任意ポテンシャルに閉じ込められた電子の電子密度計算
・ 量子十字構造素子の作製とその評価
・ 量子十字構造素子のトランスポート理論
・ スピン量子十字構造素子のトランスポート理論
・ 光電変換デバイスの作製とその評価
・ 高清浄環境の構築


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ナノ構造物性素子研究分野
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